ストレスの原因と軽快させるためにやるべきたった3つのこと(その1)

ストレス対策

【今、現代人がストレスを感じている本質】

 今の時代は昔と比べると衣食住、ネット環境、情報の得やすさ、全てにおいて客観的に見ると幸せを阻害する要素はないように思えます。

しかし、現在はメンタルを病んでいる人は昔より多くなっています。

これはなぜかといいますと、様々な要素がありますが、ずばり一つの原因に集約する事が出来ると思います。それは、マルチタスク化が原因といわれています。

なーんだそんなことかと思われるかもしれませんが、マルチタスクとは、

人が同時に複数のことをこなそうとして、脳の中でタスクスイッチングと言って、

タスク①(あっちの考え)とタスク②(こっちの考え)がカチカチと切り替わることです。

タスクスイッチングの結果、脳がスイッチングを自分では止められなくなる状態になり、脳疲労が増大されていくと言われています。

この状態が続けば、睡眠をとっても、休日に休んでも、疲労は解消されないので、非常に大きな問題です。

これがストレスの蓄積につながり、なかなか解消できない状態となります。

このマルチタスクは、現代社会では無意識で常に行われています。例えば、

 ・歩きスマホ(タスク①:歩くこと タスク②:スマホを見ること)

 ・休みながら仕事の心配(休日、趣味の盆栽をしていても来週のプレゼンが気になる)

 ・テレビ&ながら家事(テレビを見ながら、家事をする)

  (テレビでなくても、本来見たいこと、やりたいことをやりながら、別なことをしてしまうことも同じです)

 ・ながら思考(洗い物をしながら、息子の将来を心配する)

  (これは、今やっていることが単純作業なので、空いた脳のワーキングメモリで別なこと、特に心配事を考えてしまうこと)

上記4つは、誰でも無意識のうちにやっていると思います。

しかも一日かなりの時間、マルチタスクをしている可能性があります。

ながらスマホ、ながら心配事、ながら次のタスク考え事など。

例えば、電車通勤の人は、駅までの歩行、電車での移動、会社に着いたらエレベータの中・・・

家事・日常生活をしているときは、皿洗い、掃除、洗濯、歯磨き、シャワー、着替え・・・

サラリーマンの人は、つまらない商談中、上司との雑談中(笑)、もしくは締め切りに追われながら会議中に作る資料など(悲)・・・

常にマルチタスクが出来る環境があると言えます(苦笑)。

 そのようなマルチタスクイージーモードの環境下(悲)の中、マルチタスクを極力排除できる心構えがあります。

それは、禅の考え方、瞑想です。

瞑想は座って目を瞑って無想することだけではありません。

様々な形が有り、禅の考えでは食事瞑想、掃除瞑想、歩行瞑想など、やっていることに集中して、邪念を入れないこと、すなわちマルチタスクを行わずにシングルタスクを全うすること、これだけなのです。

【人類の敵、マルチタスクを少なくする方法】その1 食事瞑想をやってみよう。

 食事をするときは、咀嚼(そしゃく)に集中してそれ以外のことを考えないこと。

ヨガを極めてインド政府公認のヨガインストラクターの称号を得たことで有名な片岡鶴太郎さんは、48回咀嚼すると言います。食事の時間はなんと4時間(1日1食ですが)。

そのくらい食事に集中できれば、かなりモンキーマインドも改善されます。モンキーマインドとは、脳の中で猿が飛び回っている状態のことです。すなわち、思考が沸いては飛び、別な心配事、関心事、過去のこと、未来のこと、現在のこと、様々なことが動物園のお猿さんの様に無秩序に飛び回っている状態のことです。

そのようなモンキーマインド状態が、例えば食事のときに、食事瞑想をするぞ、と決めて、会社の昼食であってもそれを実行するとよいでしょう。

今はコロナの時代ですから、黙食(黙って食べること!)が推奨されているはずです。

それを良いことに、同僚・先輩に気兼ねなく、箸の先端5mmで摘まめる食事をそっと口に運び、箸を置き、目を閉じ(ここまでやるとかなり目立ちますが)、48回咀嚼してみましょう。

効果はすごいです。まずは消化が良くなる。これが一番ですね。早食いの時はおなかの調子が良くないときが多々ありましたが、食事瞑想を意識すると、しっかり咀嚼することが出来、消化も良くなりおなかの調子を落とすことが少なくなりました。

また、これが本来の目的ですが、食事に感謝する事が出来、その他の雑音(モンキーさんたちや、マルチタスクさんたち)が、最初は少なくても食事中は侵されなくなり、その後は、ほかの歩行瞑想なども意識できるようになることから、飛躍的につまらない心配事や将来への不安、思念が無くなるようになります(その2へ続く)。

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